第473章 自分で自分を破滅させる

北川東吾と冬島香の関係が確定した後、北川東吾はすぐに墨野宙に電話をかけた。「海輝からプレスリリースを出して、私たちの関係を公表しましょう。」

「以前は海輝を頼ることを軽蔑していたのに、今になって私に頼りたくなったのか?」墨野宙は北川東吾をからかう機会を逃さず、条件を出した。「プレスリリースを出すのはいいが、その代わり海輝と契約を結んでもらう。」

「いや、墨野、お前は結婚して一年だろう。まさか、俺に一生独身でいてほしいとは思っていないだろう?俺も早く結婚して、お前に追いつきたいんだ。」

「私の進度には追いつけないだろうね。」墨野宙は自信に満ちた笑みを浮かべた。「なぜなら、私はもうすぐパパになるから……」

北川東吾は「……」

天野奈々は墨野宙の隣に座り、育児書を手に持ちながら、墨野宙が北川東吾に自慢するのを聞いて思わず笑った。「誰にでも言いふらすなんて、墨野社長らしくないわね。」