第477章 手伝おうか……?

「おじいさまはもう私のおじいさまではないのよ」と墨野宙は妻を見つめながら、やや嫉妬気味に言った。

「おじいさまはあなたを何年も見てきたでしょう?今は私が珍しいから可愛がってくれているだけよ。このお腹の子が生まれたら、私なんて見向きもしないわ」と天野奈々は思わず微笑んで、「それに、私の愛情だけでは足りないの?」

墨野宙は答えず、ただ天野奈々の額にキスをして、彼女を抱きしめたまま眠りについた。

うとうとしている間、天野奈々は墨野宙の体が熱くなっているのを感じ、すぐに起き上がって尋ねた。「どうしたの?」

墨野宙はベッドの頭板に寄りかかり、首を振った。「気にしないで、早く寝なさい」

実は天野奈々にはわかっていた。この男は彼女のために長い間禁欲生活を送っていた。以前はこのような骨の髄まで染みわたる快感を経験したことがなかったからだが、今は妻が妊娠中で過度な行為ができない。男なら誰でも耐えがたいものだろう。