「欲しいの?ね?」墨野宙は彼女を抱き上げ、優しくベッドに寝かせ、右側から彼女の上半身を固定した。
天野奈々は真剣な眼差しで墨野宙を見つめ、特にこんな時は、彼への深い愛と執着を少しも隠さなかった。「欲しい...ずっと欲しかった、いつも欲しかった。」
墨野宙は天野奈々の耳元の髪を優しく払い、そのままシャツを引き裂いた。散らばるボタンも気にせず、逞しい体を起こすと、こんな時でさえ、威厳のある帝王のような姿を崩さなかった。
天野奈々は相変わらずの天野奈々で、妊娠していても完璧さは損なわれず、むしろより魅力的になっていた。
天野奈々は妊娠しているため、激しい動きはできない。だから、絡み合う体は、ゆっくりと少しずつ擦り合わせるしかなかった...
「ドレス...」
「私の愛撫が足りないのかな?まだドレスのことを気にかける余裕があるなんて?ん?」