第729章 丹野茜が私に付き添ってくれる

「柴崎小百合という人は、野心家で人間性がない。私は数年前から障害者になってしまいましたが、私の人生で最大の願いは、柴崎小百合が刑務所に入れられるのを自分の目で見ることです!」

柴崎時子の言葉は力強く、同時に、言葉の中に濃い憎しみが込められていた。

これは天野奈々の心の中の感情と同じだった。深水藍華がどのように噛まれたのか、彼女のあかちゃんがどのように流産の危機に陥ったのか、その怒りは、彼女の一生忘れることができないものだった。

だから、彼女と柴崎時子は、共通の目標を持つことになった。

今回、柴崎小百合には、もう罪を逃れる機会は一切ない。

テレビ画面越しでも、視聴者は柴崎時子の苦痛を感じ取ることができた。特に彼女の空っぽの左足を見て、この瞬間、柴崎小百合の獣のような行為は、誰もが非難すべきものとなった……

……

柴崎小百合は海輝が彼女の過去の悪事を切り札として持ち出すとは思っていなかった。彼女はまだ甘かった。丹野茜の告発に頼らなくても、海輝は彼女を失脚させることができた。なぜなら……彼女の悪行があまりにも多すぎたからだ。

すぐに、柴崎小百合の弁護士から電話がかかってきて、今回は保釈は難しいだろうから、早急に海外に逃亡する方法を考えるように言われた。

しかし柴崎小百合は納得できなかった!彼女がどうして負けるはずがある?負けるはずがない。

しかし、それでも警察に連行されることは避けられなかった。同じ取調室、同じ取調官:「柴崎さん、また会いましたね。今回は、誰を盾にするつもりですか?」

柴崎小百合は依然として口を閉ざしたまま、まだ柴崎お祖父様からの最後のチャンスを待っているようだった。

しかし実際には、柴崎お祖父様は手術後に目覚め、ニュースを見た後、病室で30分もタバコを吸い続けた。なぜなら、自分が育てた孫がこのような人でなしだったとは想像もできなかったからだ。

「私にはもう人様に会わせる顔がない」

ニュースでは海輝の記者会見の様子が繰り返し放送され、柴崎小百合の評判は地に落ちた。しかし、このような状況でも、柴崎小百合は全ての犯罪事実を否認し続け、その精神力は一級品と言えるほどだった。

全ては警察が柴崎お祖父様が病院で自殺したという知らせを受けるまで続いた!