二人の子供たちを寝かしつけた後、墨野宙は天野奈々を抱き上げ、ベッドに寝かせ、彼女の上に覆いかぶさり、鼻先で彼女の鼻先をくすぐった……
「君は楽しそうだけど……旦那のことを随分と放っておいたみたいだね……」
「ちょっと……」天野奈々は反論しようとした。この男は、まったくの言いがかりだ。ほとんど毎晩求めてくるのに、どこが放っておいたというのか?
しかし、彼女の不満の声は、最後まで言い切れないまま、墨野宙のキスで封じられてしまった。
そして、寝室からパジャマが引き裂かれる音が聞こえてきた……
なぜだろう、墨野宙はもう34歳なのに、彼女は彼の逞しい体にますます夢中になっていた。特に彼の首筋に噛み付く癖は、この先も直らないだろう……
「君が何をしようと、僕は君の後ろにいる。たとえ天が落ちてきても、僕が支えてみせる!」