目を覆いたくなるような場面が現れた……
壁に山崎三郎と他人のヌード写真が浮かび上がった。
山崎三郎以外は、全員モザイク処理されていた。
そして、モザイクのない写真が一枚現れた。
「うわっ、横山紫じゃないか!」四郎は興奮して叫んだ。「お前ら、随分と派手にやってたんだな……」
「なるほど、横山紫がここ二年で急に出世したわけだ。あんな無茶な行為をしても庇ってもらえたのは、こんな裏取引があったからか……」
四郎は「ふーん」と舌打ちし、その視線に山崎三郎は不快感を覚えた。
その言葉を聞いた横山紫は体が凍りついた。顔を上げると、壁には彼女と山崎三郎が言葉にできないような体勢で何かをしている写真が映っていた。
横山紫は虚ろな目で壁を見つめ、魂が抜け出たかのようだった。
写真を引き裂きたかったが、足が地面に釘付けになったように動かなかった。