第493章 自分で出て行くか追い出されるか

このような人と結婚したら、きっと家庭が平和ではなくなるでしょう。

彼女がこれほど怒っているのを見て、小林母さんは慰めの言葉しか言えませんでした。

池村琴子は笑って黙り、小林悦子と視線を交わしました。

「お茶菓子でも食べに行きましょう。今日は特別にシェフに、うちの一番有名なお茶菓子を用意してもらったの……」

高橋姉帰の件が解決して、小林悦子の心は言葉では言い表せないほど嬉しかったです。

以前なら、高橋姉帰にいじめられるだけでしたが、まさか意気揚々とする日が来るとは。家族の力を借りたとはいえ、頼れる人がいるのは悪くないですよね……

高橋姉帰を困らせることができるなら、親の七光りでもいいでしょう。

……

パーティー会場の入り口で、渡辺義広は上機嫌で入ってきて、すぐに目を赤くした高橋姉帰を見つけました。