第125章 お七の病状が悪化した

池田滝は久我月の携帯を一瞥して、弱々しく注意を促した。「解像度は1080pで十分だよ。そうしないと目に悪いし、ほら、目が充血してるじゃないか」

久我月は池田滝の言葉を聞き流し、LINEのメッセージに返信を続けながら、ゆっくりと言った。「...違うわ、昨夜眠れなかっただけ」

不眠?

池田滝は疑わしげな目つきをした。

どうして眠れなかったんだろう?

彼が知る限り、外部からの妨害要因がなければ、月瑠姉は一日中ぐっすり眠れるタイプだった。

外部からの妨害があっても、自動的に無視できるはずなのに。

昨夜眠れなかった?

何かを思い出したのか、池田滝の表情が妙になり、小声で尋ねた。「月瑠姉...もしかして昨夜、エッチな夢でも見たんじゃ...」

久我月の頭上にゆっくりとクエスチョンマークが浮かんだ。

「何を考えてるの?無料でCT検査してあげましょうか」久我月は目を細め、漆黒の瞳が冷たく光り、池田滝は怖気づいて黙り込み、黙って立ち上がって彼女の食事を作りに行った。