第180章 礼儀正しく

二人の警官が反応する前に、百里紅裳は中年女性の足を蹴り、軽く手を上げて、かっこいい背負い投げを決めた!

彼女は冷たい目をして、その場に立ち、独自の世界を作り出していた。その姿勢を見れば、素人でも武道の達人だと分かるはずだ。

診察室は静まり返り、百里紅裳は携帯を握りながら椅子に座り、足を組んでいた。

まるでボスのような態度だった。

ボディーガードは呆然としていた。

これは……

どうして裳さんの方がボディーガードみたいなんだ!

ボディーガードは弱々しく百里紅裳を見て言った:「裳さん、手は痛くないですか?女の子なのに、喧嘩なんてしちゃダメですよ?」

「私は喧嘩なんてしていません」百里紅裳は冷淡に言った。

ボディーガード:「???」

見間違えたのか?

百里紅裳は真面目な顔で言った:「ああ、最近見た言葉で、礼尚往来というのがありますが、これはまさに礼尚往来ではないでしょうか」