第400章 最大のスキャンダル

遠藤信之も困ったように眉間を揉みながら言った。「送って行くよ」

鈴木月瑠は一橋貴明を見て言った。「お兄さん、行きましょう」

一橋貴明「……」

がっかりしていた遠藤彦は、その呼び方を聞いて、途端に機嫌が良くなった。

その物憂げな色目も艶やかになった。

彼は鈴木月瑠を見上げ、優しい声で言った。「そういえば、月瑠ちゃんとまだLINEの友達になってなかったね。友達になろう?」

そう言って、LINEを開き、期待に満ちた目で鈴木月瑠を見つめた。

鈴木月瑠は呆れて額に手を当てた。「……私のQRコードを読み取ってください」

遠藤彦はQRコードを読み取り、鈴木月瑠のアイコンを見て、途端に笑顔になった。「これは月瑠ちゃんの子供の頃の写真?」

そう言いながら、アイコンを保存して、暗号化されたアルバムに入れた。