鈴木月瑠は日本のレースコースで競技したことはなかったが、このコースには何度も来たことがある。
レース初心者の頃、研究所の重鎮たちが彼女をここに連れてきてレースを楽しんだ。
目隠しをしても、道順が分かるほどだった!
先ほど、鈴木月瑠は故意に道を間違え、川島浪子を裏道に誘導した。
川島浪子の狙いが分かっていたので、鈴木月瑠はアクセルを踏み込んで速度を上げ、一気に川島浪子を追い抜いた。
そして、相手を壁に叩きつけた。
これで勝てると思ったの?
ならハンドルに顔を擦り付けてやる!
この息詰まるような展開と素晴らしいドライビングテクニックに、日本の数万人の観客は沸き立った。
「きゃーー!お姉さんかっこいい!」
「月瑠ちゃん!私の宝物!頑張って!大好き!」
「日本必勝!鈴木月瑠必勝!」