第437章 無声は絶対に勝てる!

鈴木月瑠は日本のレースコースで競技したことはなかったが、このコースには何度も来たことがある。

レース初心者の頃、研究所の重鎮たちが彼女をここに連れてきてレースを楽しんだ。

目隠しをしても、道順が分かるほどだった!

先ほど、鈴木月瑠は故意に道を間違え、川島浪子を裏道に誘導した。

川島浪子の狙いが分かっていたので、鈴木月瑠はアクセルを踏み込んで速度を上げ、一気に川島浪子を追い抜いた。

そして、相手を壁に叩きつけた。

これで勝てると思ったの?

ならハンドルに顔を擦り付けてやる!

この息詰まるような展開と素晴らしいドライビングテクニックに、日本の数万人の観客は沸き立った。

「きゃーー!お姉さんかっこいい!」

「月瑠ちゃん!私の宝物!頑張って!大好き!」

「日本必勝!鈴木月瑠必勝!」