第46章 グリーン茶女の本性

そう言いながら、彼女は何気なく藤原徹と高倉海鈴が繋いでいた手を引き離し、二人の間に割り込んで、純真な表情で高倉海鈴を見つめた。「わぁ、高倉姐はどうやって毛穴一つない肌を作るんですか?メイクのおかげですよね?私は不器用だから、いつもメイクが上手くできなくて、すっぴんで外出するしかないんです。高倉姐、時間があったらメイクの仕方を教えてくれませんか?」

高倉海鈴:「……」

いわゆる腹黒い女?表面上は褒めているが実は皮肉?なかなかの手口だな。

高倉海鈴が笑みを浮かべて口を開こうとした時、隣の藤原徹が動いた。「メイクしたの?見た覚えないけど?」メイドがドアをノックしてから二人が支度を済ませて出るまで、10分も経っていない。その間に高倉海鈴がメイクする時間があったのか?洗面所で顔を洗っただけじゃなかったのか?