第157章 伝説の婚約者と出会う

高倉海鈴は急いで携帯を取り出した:【三兄、貴重な元素を持っている大物の名前は何?】

秋山明弘が返信:【よく分からない。老人も知らないんだ。この人は非常に控えめで、本名を明かすことはないけど、科学研究所の人たちは皆「陸田神」と呼んでいる。】

陸??

高倉海鈴はその文字を見た瞬間、凍りついた。顔は真っ青で、声は震えていた:「陸田さんが藤原家に何しに?」

大物が貴重な元素を持っていて、1グラムで二千萬ドルもする。もしこの人が……

言葉が終わらないうちに、陸田さんは笑いながら答えた:「藤原さまと貴重な元素の取引の話をしに来ました。」

高倉海鈴:「??」

姓も身分も一致して、しかも藤原家にいる。高倉海鈴は心に冷たいものが走り、思わず数歩後ずさりした。「では陸田さんのお邪魔はいたしません。私は失礼します。」