第341章 高野司が来た

「『封神』?高倉彩芽はこの本を買うのにいくら使ったの?本当にお金持ちね!」

「お金の問題じゃないわ。彼女は国と東京大学のためにやったの。だから高倉家の方々と藤原涼介が彩芽のことをより好きなのも当然よ。確かに彩芽は海鈴より人に好かれやすいわ」

東京大学の幹部たちは全員が高倉彩芽に感謝の意を表し、金メッキのトロフィーを彼女に授与した。

「高倉彩芽さん、ご寄付に心より感謝申し上げます。東京大学は貴女を誇りに思います!高倉さんと藤原さんからご寄付いただいた彩涼別館は現在建設中で、完成後は館内の設備や機器も全て学生たちが使用できるようになります」

大きな拍手が沸き起こった。

彩芽は周りからの称賛の声を聞きながら、顔に笑みを浮かべた。

そう、確かに不倫をしたけど、それがどうした。涼介兄が優秀な女性を好きになって何が悪いの?