第460章 お祖母さんは本当に女傑だ!

山田莉央は唇を震わせながら、「お母様、違います……私は……」

「ひざまずきなさい!」

陸田おばあさまは彼女の言い訳を聞く気もなく、手にした杖を山田莉央の足に強く打ち下ろした。山田莉央は膝に激痛が走り、思わず地面にひざまずいた。

高倉海鈴は初めて陸田おばあさまの怒りを目の当たりにし、驚きのあまり言葉を失った。「……」

このおばあさまは年は取っているものの、かなりの腕力があるようだ。一撃で山田莉央をひざまずかせたのだから、初対面の時に殺傷能力のある武器を持っていたのも納得だ。

陸田おばあさまは声に力を込めて言った。「山田莉央、私がもう末期で長くないと思って、藤原家の采配を振るおうとでも思ったのかい?」

山田莉央は痛みで顔をゆがめながらも、穏やかな口調を保った。「違います……お母様、本当に……」