久保真美は失望に満ちた目で、「実は、この誕生日は彼女のものでもあるんです...」
その時、久保政宗が階段を降りてきて、高倉海鈴の名前を聞くや否や爆発した。「真美!兄さんがいる限り、海鈴の誕生日パーティーはガランとしたものにしてやる。僕の友達を全員呼んで、お前の誕生日パーティーを盛大にするよ」
久保政宗は今日やっと釈放されたばかりで、かなり憔悴していた。普段から贅沢な暮らしをしていた坊ちゃまが警察署に何日も拘留されて、心の中の怒りは頂点に達していた。
久保真美は苦笑いを浮かべながら、「お兄さん、でも彼女こそがあなたの妹なのよ」
「馬鹿なことを!俺の妹はお前一人だけだ!」
久保紫乃は高倉海鈴が自分の服を奪い、真美をいじめ、さらに政宗を怒らせたことを思い出し、目を輝かせた。「真美姉、政宗兄、私にいい考えがあるわ。海鈴を社会的に抹殺できる方法よ」