第707章 好きな人のために積極的に行動を

山田莉央は高倉海鈴を憎々しげに睨みつけ、その後藤原徹の方を向いて言った。「徹、今回だけでいいから、お母さんの言うことを聞いて!怜菜はとても素直で親孝行な子よ。あなたが仕事で忙しくて私に会いに来られない時も、怜菜に藤原の本家に来てもらえるわ。あの高倉海鈴みたいに何ヶ月も顔を見せないのとは大違いよ」

青山怜菜は恐怖に満ちた目で藤原徹を見上げた。彼女の脳裏に、藤原徹が銃を突きつけて脅す光景が浮かんだ。彼の指示に従わなければ、バラバラにされるのは間違いないと分かっていた。

彼女は震える唇で言った。「楓おばさん、私は名分なんていりません。藤原社長と一緒にいられるだけで、他は何も…」

「怜菜は本当に素直ね。こんな素敵な子が徹を好きになってくれるなんて、本当に彼の幸せよ!楓おばさんは本当にあなたのことが気に入ったわ。好きな人がいるなら、積極的に行動を起こすべきよ!」