第940章 ゴミはゴミ箱に入れるべき

「夏目小夜子、あなたの小細工が私の目を欺けると思っているの?田中川を唆していた時、私はちょうど出くわして録音していたわ。それに、録音がなくても証拠は見つけられるわよ。やましいことをすれば、必ずばれるものよ!」

「表向きは海鈴と仲が良いふりをして、裏では毒を盛るなんて。小娘のくせに、表裏のある態度を取るなんて!あなたはゴミよ、ゴミ箱に捨てられるべきよ。田中川のようなバカみたいに、あなたの見た目に惑わされる人ばかりじゃないわ。彼がバカだからって、他の人もバカだと思わないでちょうだい!」

バンという大きな音とともに、写真と資料が夏目小夜子の目の前に投げつけられた。

会場は静まり返り、来賓たちは震え上がって、一斉に夏目小夜子を見つめた。皆も夏目小夜子が毒を盛ったことに関係があるのではないかと疑っていた。というのも、田中川が追い出された時、夏目小夜子が彼を陥れたと大声で叫んでいたからだ。結局、夏目小夜子が泣きながら弁明し、その件は過ぎ去ったのだが、今、西村若旦那が証拠を手に入れたのだ。

夏目小夜子は青ざめた。西村秀次が録音していたとは思いもよらず、しかも公衆の面前でそれを暴露するなんて。今、彼女は床に散らばった写真と資料を見つめ、体が硬直し、頭の中は混乱していた。

西村秀次の言葉を聞いて、夏目小夜子に好意を持っていた男たちは皆、侮辱されたように感じ、不服そうに反論した。「西村若旦那、その証拠が本物かどうか誰にもわかりませんよ。西村家はお金持ちなんだから、偽造したものかもしれません。」

「本物かどうか、自分の目で確かめられないのか?そうか!お前たちは目が見えないんだったな。夏目小夜子のような人面獣心の女を好きになるなんて、目が見えないとしか思えないな!」西村秀次は激しく怒鳴った。「お前たちは目が見えないようだから、親切に教えてやろう。夏目さんはこっそりとこの毒薬を買っていたんだ。今でもその毒薬は夏目家に隠してあるかもしれないぞ!さすが不倫相手の孫娘だ。裏で手を回すことしかできない。お前の祖母は破廉恥な不倫相手で、お前も同じように不倫しようとし、海鈴の結婚を破壊しようとして、さらに毒まで盛る。お前のような毒婦によく生きていられるな!」