寝る前に、雨宮由衣は庄司輝弥にメールを送った。
「あなた、すっごく会いたいの。毎日あなたのことを考えて眠れないの。先生に通学許可をもらおうと思うの。寮に住むのやめて。だから、来週の金曜日から、直接家に帰ることになるの!嬉しい?」
今、秋山若葉が深都から戻ってきたので、庄司輝弥との関係をもっと深めなければならないと思った。それに、大学入試も近いし、ちょうど庄司輝弥に数学を教えてもらえるいい機会だと考えた。一石二鳥だ。
数秒後、携帯が鳴り、庄司輝弥からの返信は一文字だけだった:「うん」
雨宮由衣は布団の中で密かに笑った。あぁ、庄司輝弥が彼女のこういう甘ったるいメールを見たときの表情が見てみたい。
いつも冷静に返信してくる彼が本当に感心だ。
「そうそう!白はお家にいる?白と遊びたいな!」雨宮由衣はわざと追加で聞いてみた。