第193章 白雪姫の素顔

文芸の発表会は無事に終わり、視察に来た幹部たちも満足し、教師陣と学校幹部はほっと胸をなで下ろした。その後は当然、宴会となった。

生徒たちも次々と会場を後にしていた。

Fクラスの出し物が最後だったため、雨宮由衣たち出演者は舞台で小道具を片付けていた。

「みんな帰っちゃった!先生たちも幹部も全員帰ったわ!」太めの女子が息を切らしながら舞台裏に戻り、藤原雪たちに知らせた。

彼女たちの演劇の内容は教師によって厳しく審査されており、さらにさっきまで多くの教師や幹部がいる状況だったため、手出しができなかった。でも...今は違う。

藤原雪がショートカットの女子に目配せをすると、女子はすぐに意図を理解して笑みを浮かべ、マイクを手に舞台に出た。「みなさん、まだ帰らないでください!これからサプライズがありますよ!」