第321章 見飽きたか?

数日後。

大学入試の合格発表が次々と公表され、雨宮由衣は帝都メディア大学に合格した。同時に、おじいさんの誕生日会の日も近づいていた。

仕事が終わる前に、由衣は庄司輝弥にメッセージを送った。「ベイビー、今夜はおじいさんの誕生日会だから、お祝いに行かなきゃいけないの。一緒に食事できなくてごめんね。チュッ!」

この数日間、彼女は等々力辰の『ビックリドラゴン2』のオーディションの準備で忙しく、プレゼントさえまだ選べていなかった。寮に戻って急いで化粧をし直し、ドレスに着替えて、そのまま骨董市場へ向かった。

賞金はそれほど多くなく、高価なプレゼントは買えないので、心のこもったものを探すしかなかった。

骨董通りには大小さまざまな店が立ち並び、古めかしい雰囲気が漂っていた。まるで別の時代にタイムスリップしたかのようだった。