第415章 所詮外部の人間

井上和馬たちの報告を聞いて、その場にいた庄司家の長老たちは全員顔を曇らせた。

庄司家の未来の当主夫人、この地位を狙う者がどれほどいることか。

元々庄司輝弥の周りには女性が一人もおらず、皆が平穏に過ごせていたのに、突然見知らぬ女性を連れて屋敷に行き老夫人に会わせ、この表面的な平穏を破ってしまった。

庄司輝弥の威圧感に遠慮して、皆はこのことについて口を閉ざしていたが、心の中では不満を抱いていないわけではなく、この矛盾と不満は時間とともに徐々に激化していくだろう。

長老の一人がソファに座り、手に紫砂壺を持ちながら、ゆっくりと口を開いた。「あの方はやはり部外者ですから、我が庄司家の事情に巻き込まれる必要はありません。井上補佐の対応には何の問題もなく、私も大いに賛同します。」