次に、雨宮由衣は井上和馬に長々と説明を続けた。要するに、何でも報告することを徹底的に推奨し、九様が怒っても自分が後ろ盾になるということだった。
彼女が支えられない時は、お婆様がいる!
この数日間、お婆様も彼女が庄司輝弥の療養を見守っていることを知っており、きっと支援してくれるはずだ。
おそらく好きな人と一緒にいる時は、気持ちも感情も和らぐものなのだろう。この数日間の観察で、お婆様は孫と由衣が一緒にいる時の方が、明らかにリラックスしているのに気づいた。
そして以前の発見も偶然ではないようで、由衣がいる時の九は眠りにつきやすいようだった。
ただ、由衣のこれらの行動が、九にどれほどの変化をもたらすことができるのかは分からなかった……
結局のところ、相良轟の調査によると、由衣と九は既に2年間一緒にいたが、その長い期間でも九の状態は変わらなかった。今、九に残された時間が半年しかない状況で、九の体調が良くなるかどうか、期待する勇気が出なかった……