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単独の火絨包はコーンズの胃袋と同じレベルの装備にしか過ぎない。
しかし、無制限に重ねることができる。
そして、どれだけ重ねても、その外見は手のひらサイズの小さな布袋のままだ!
これは成長性が非常に高い収納アイテムだ!
最も重要なのは。
ロジャーの古い友人、于松。
火絨包の一つのスロットに火絨包の作り方のレシピを残していた!
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「火絨包製作材料リスト」
「1.獣毛(ほとんどの動物が可能、軽いほど適している)」
「2.火口糸(50CM)」
「3.ハーピーの鳳羽(4本)」
……
リストを読み終えて。
ロジャーは瞑想に入った:
「自分用に10000スロットの火絨包を作るのは欲張りすぎかな?」
「戦闘班の部下たちにも配って、一人1000スロットは最低限必要だな。」
「後方支援班は我慢してもらって、でも500スロットは必要だ。」
火口糸と獣毛は問題ない。
最後の材料については。
ロジャーは姉妹たちが惜しまないだろうと思った。
……
戦利品の処理を終えた後。
ロジャーはいつも通り于松の遺体を「骨砕き灰散らし」で処理した。
表面上は。
この件はこれで一段落したように見える。
しかしロジャーの心には多くの疑問が残されていた——
……
第一に。
「神力シールド生成器」はカエル人とバンシーに起きた出来事を説明できるが、穢血の神の動機は説明できない。
彼を動かしたのは、必ずもっと貴重な何かがあったはずだ。
しかしロジャーはそれを見つけられなかった。
……
第二に。
一線天で隕石術を使ったのは確実に于松だ。
しかしロジャーの知覚を遮断したのは必ずしも彼ではない!
なぜなら最後の戦闘で。
于松は知覚遮断の能力を見せなかったからだ。
そして以前占いで見た伊卡多雷の姿も全く見当たらなかった。
これはイちゃんのロジャーのデータベースと一致しない。
……
第三に。
超越魔術師たちは于松を追跡する過程で、「分解術」を使いすぎた!
一見合理的に見える。
確かに于松のような超越魔術師は、分解術で装備を全て消さないと殺すのは難しい。
しかし問題は。
彼らは于松の持つ"宝物"を狙っていたはずだ。
分解術を放つ時、本当に少しも躊躇わなかったのか?
莎爾の情報によると。
分解術を最も多用したのは「ウィルソン」という超越魔術師だった。
この男は八人の超越魔術師の中で最も弱く。
分解術の極意を持つ者だった。
しかし他の者たちは見ていて止めなかったのか?
ここには必ず裏がある。
ロジャーから見れば。
于松もただの罪ある身代わりに過ぎないだろう。
真の黒幕は別にいるはずだ。
彼は頭の中で考えを巡らせ。
心の中で答えを見つけた。
しかし彼はこれ以上追及するつもりはなかった。
相手がここまで誠意を持って于松を売り出してきたのだ。
自分もやりすぎるわけにはいかない。
最も重要なのは。
資本家は皆、韮は太らせてから刈るものだと知っている。
ロジャーももちろん分かっていた。
ある者たちには成長させる必要がある——
少なくとも悪役としての正体を現すまで待って、殺すときにこそ手際よく!
……
于松の処理を終えた後。
ロジャーは目立たないようにパラマウント荘園に戻った。
密かにフレイヤと会った。
村人たちが再びジョニータートルに苦しめられていると知り。
羅傑様は当然、責任を持って対処せねばならなかった。
その後の二週間。
ロジャーは農場から水鬼の森を経てセラ川の岸辺まで殺戮の旅を続けた。
亀は彼の寿命を延ばすことはもうできないが。
龜力強は依然として上等の滋養剤だ。
いつも倹約家のロジャーが見過ごすはずがない。
そうして短い半月の間に。
黒棺の倉庫には800体以上の亀の死体と2000個以上の亀の卵が加わった。
そしてこの過程で。
彼は新しいマイルストーンを獲得した。
……
「超過利益を失った後も500匹以上のジョニータートルを狩り続けた。新マイルストーン-初心不忘の術を獲得」
「初心不忘の術:とは言え、やりすぎだ」
「称号:亀類の天敵(亀類生物へのダメージが倍増)」
……
18日後。
追風の小径、小地下迷宮、鍛造エリア。
「ご主人様。」
「ご要望の「捕龍車」が完成しました!」
烏古は仲間たちに指示して、改造された弩車を次々と押して来た。
捕龍車の本体はロジャーがセラ川北部から持ち帰った灰色ドワーフの弩車だ。
改造の内容は弩矢の貫通後の固定効果を強化し、弩矢の後方に強化漁網の一角を吊るした。
漁網は最も丈夫な素材を選び、キツツキさんが昼夜休まず「強化術」を掛け続けている。
これにより。
3〜4台の捕龍車があれば、一定区域に「強化漁網封鎖戦術」を実施できる!
この封鎖は長時間持続する。
なぜならこれらの漁網は昼夜水に浸されており、各接続部にはロジャーの尾鱗が埋め込まれているからだ。
これにより網に捕らえられた敌に行き届いた麻痺サービスを提供できる。
言うまでもなく。
この捕龍車はロジャーが姉妹たちのために特別に用意したものだ!
彼は捕龍車の周りを二周歩いた。
満足げな笑みを浮かべた。
「生産力を上げろ。」
「この波が終わったら、ボーナスを出す。」
この言葉を聞いて。
類角魔たちはより一層熱心に働き始めた。
……
三日後。
追風の小径南部の断崖。
正午時。
一行が密かに近づいていた。
ハーピーは極めて高い視界の優位性を持っている。
夜明け前の暗闇でさえ、彼女たちは往々にして一歩先に敵を発見できる。
しかしロジャーはこれほど長い時間の探索を経て、姉妹たちの底を知らないはずがない?