李玄は椅子に座り、一見悠然としているように見えたが、心の中では少し憂いを抱えていた。
これほど長い時間が経っているのに、許炎はまだ降龍掌を修得できていない。自分が編み出した理論が漠然としすぎていて、悟りにくいのだろうか?
「焦る必要はない。進歩が見られるということは、まだ希望があるということだ」
李玄は心の中で自分を慰めた。
「たとえ降龍掌が修得できなくても、修行レベルが上がり続けて、先天境まで到達できれば十分だ。最悪の場合は、降龍掌の天賦がないと言えばいい。
「剣道を教えようか?
「それなら比較的修得しやすいだろう?許炎は剣道の方が天賦があるかもしれない?」
李玄は心の中で、許炎に剣道を伝授するならどのように編み出すべきか考えていた。
許炎はいつも宝剣を帯びているということは、剣法に興味があるということだろう。つまり、剣道の天賦は比較的高いはずだ。
どのように剣道を教えるか、これが問題だ。
結局のところ、剣技や剣法など、李玄は何も知らないので、適当に考えるしかない。
どのように剣道の理論体系を編み出せば、許炎が悟れるようになるか、それが問題の核心だ。
「もう少し待ってみよう。ひょっとしたらいつか、霊光が差して、降龍掌を修得できるかもしれない」
李玄は精神を集中させ、あの金光を探ろうとしたが、またしても何も得られなかった。
「この黄金の指は、一体どうなっているんだ?受動的にしか現れないのか?」
体を横に向け、より楽な姿勢で横たわった。
本来なら、今回許炎が戻ってきた後で引っ越すつもりだった。
しかし、許炎に武技を伝授することになったため、この小さな村に住み続けることになった。
「お前の弟子が編み出した降龍掌に入門すれば、お前の降龍掌は大成し、同じ境地の者の十倍の威力を持つ」
突然、金光が現れた。
轟!
李玄の脳裏に降龍掌の真意が浮かび、瞬時に大成の境地に達し、同じ境地の者の十倍の威力を得た。
その瞬間、眼前に十八匹の百丈の巨龍が咆哮しながら渦巻く光景が浮かんだ!
「なんてこった!
「弟子がやってくれたな、本当に修得できたとは!」
李玄は興奮を抑えきれなかった。
椅子から飛び上がり、すぐに小村を出た。