途中の清風

「でたらめな功法を、弟子よ、本当に修得したのか？」

李玄は異世界に転生した。システムも特殊能力もなく、小さな山村で細々と暮らすしかなかった。ある日、隠遁の高人と間違われ、相手は師として仰ぎたいと言い張った。

正直者である李玄は人を騙したくなかったが、相手が提供する報酬があまりにも多かったため、やむを得ずでたらめな修練の功法を作り上げ、その場を切り抜けようとした——しかし、弟子は実際に修行に成功してしまった！

筋骨雷鳴、気血剛気となった弟子を目の当たりにし、李玄は目を丸くした：「私がでたらめで作った功法なのに、どうして修得できたんだ、お前は何者なんだ？！」

その時、黄金の指が現れた：「お前の弟子がお前の作った功法を習得したことで、お前は功法を大成し、同じ境地の者の百倍の実力を得た！」

でたらめな功法、弟子よ、本当に修得したのか？

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