午後の最後の授業は自習で、鍾品亮は立ち上がって林逸の側に歩み寄り、机を二回指で叩いた。
「何の用だ?」
林逸は顔を上げ、冷淡に尋ねたが、その目には少し苛立ちが見えた。
康曉波も振り返り、林逸と鍾品亮を不思議そうに見つめた。二人がどうして敵対することになったのか分からなかった。
鍾品亮という人物は、林逸が手を出せる相手ではないはずだった。
「男なら、ついて来い」
鍾品亮は傲慢に言い放った。
「すまないが、暇はない。自習があるんだ」
林逸は頭を下げ、手にした数学の教科書を見続けた。
「もう怖気づいたのか?情けない奴め!」
鍾品亮は冷笑して言った。「今は逃げられても、いずれは追いつく。放課後を楽しみにしておけよ」
そう言い残すと、振り返りもせずに自分の席に戻っていった。
「なあ兄弟、どうしてあの大神様を怒らせたんだ?」