試着室から出てきた林逸を見て、楚夢瑤は目を輝かせた……
以前から林逸の印象は良くなっていたものの、学生服を着た林逸は以前の労働者スタイルよりもずっとかっこよかった。しかし、カジュアルウェアを着た林逸は更に凛々しく見えた。
ふん、こいつがこんなにかっこいいなんて。女にもてるわけだ。宋凌珊まで近づいてくるなんて!
目立ちすぎる。買わせなければよかった。
楚夢瑤は複雑な思いで考えていた。
「わぁ!瑤瑤お姉さん、アローさんすごくかっこいいよ!今回のアローさん役は十分すぎるわ!絶対に完璧よ!」
陳雨舒も林逸の変化に非常に驚いていた。
やはり、人は着る物で変わるというのは本当だ。
「どう?」
林逸はカジュアルウェアを2着適当に選んだ。スーツに関しては、やめておいた。
林逸は、スーツを着て二人のお嬢様の後ろを付いて回るのは、少し場違いな感じがして、用心棒みたいだと思った。