林逸は痛くはなかったものの、苦笑いを浮かべた。唐韻は自分のことを良く思っていないようだ!
朝はまだ純粋な恋を育もうと思っていたのに……こんなに早く夢が破れてしまった。
どうやら唐韻はもう無理そうだ。残るは陳雨舒一人だけど、それも難しそうだ……
「大將、どうして唐韻はあんなに怨みを持っているように見えるんだ?」
康曉波にはよく分からなかった。林逸と唐韻は以前知り合いではなかったのに、なぜ出会った時から唐韻は林逸に対して眉をひそめているのか?
「俺にも分かれば、問題は解決してるさ」
林逸は呆れながら説明した。
「そうだな。あっ?大將、もしかして唐韻は君のことが好きなんじゃないか?」
康曉波が突然言い出した。
「え?好き?どういうこと?」
林逸は驚いて康曉波を見つめた。