第0170章 喜ぶ唐韻の家族【月票のご支援をお願いします】
帰り道で、唐韻は母親についてスーパーに調味料を買いに行った。まだ試験段階なので、調味料の卸売市場に行く必要はなかった。試験が成功したら、大量に仕入れても遅くはない。
家に帰ると、唐ははは興奮して林逸が提供したレシピに従って鶏の手羽先や串焼きの下味をつけ始め、口ずさみながら作業していた。これは将来の生活への期待だった。もし焼き鳥屋の商売が良くなれば、家の苦しい状況も解決できるだろう。おそらく、下半期には夫の手術費用を貯めることができるかもしれない。
病床に横たわる唐聚成も、今日の妻がなぜこんなに嬉しそうなのか不思議に思っていた。
「韻ちゃんのお母さん、今日はどうしたんだ?何か良いことでもあったのか?」唐聚成は毎日ベッドに横たわり、特にすることもなく、妻を手伝いたくても手伝えず、寝る以外は何もできなかった。
「韻ちゃんの同級生が、私に焼き鳥のレシピをくれたの。これで作れば、うちの商売は間違いなく繁盛するわ!」唐ははは下味をつけた鶏の手羽先と串を冷凍庫に入れながら言った。
「本当か?それはいいじゃないか!」唐聚成は妻の言葉を聞いて、とても喜んだ。「もし本当に成功したら、その同級生にはしっかりお礼をしないとな!」
「あなたの大事な娘さんはプライドが高いのよ。あの男の子が彼女に好意を持っているのに、相手にもしないで、冷たくしているんだから!」ここまで言うと唐ははは少し腹が立ってきた。「将来あなたみたいな人を見つけたら、どうやって生きていくつもりなのかしら!」
唐ははの言葉は少し厳しかったが、唐聚成は怒らなかった。彼はベッドに横たわるこの半年間、すべてを考え直していた。自分に能力がないからこそ、母娘二人に負担をかけているのだ。もし以前に少し貯金があれば、こんなことにはならなかっただろう。
妻が自分を見捨てないでいてくれることに、唐聚成は申し訳なく思いながらも、娘が将来同じように苦労しないようにと密かに願っていた。この生活は、普通の人が送るものではないのだから!
しかし、妻の言葉に唐聚成は少し心配になった。「お金持ちの家の坊ちゃんじゃないのか?芬ちゃんの彼氏みたいに、ただ遊びでないといいが...」