第0234章 唐はハの誤解

林逸は車をスラム街のいつもの駐車場に停めた。

「じゃあ...行くね?」唐韻はまだ林逸と向き合うのが少し恥ずかしかった。先ほどの自分の狂気じみた行動に、唐韻は非常に恥じ入っていた。

「送っていくよ」林逸は車をロックし、唐韻と一緒に車から降りた。

林逸は服がボロボロになった唐韻を見て、自分の学生服を脱ぎ、彼女に渡した。「これを着たら?」

唐韻は少し躊躇したが、断らなかった。車の中ではまだ良かったが、今スラム街に戻って、もし他の人に自分がこんな姿で見られたら、どう思われるか分からない。

唐韻は破れた学生服を脱いで林逸に渡し、素早く林逸の学生服を着た。

服を着替える一瞬、唐韻は薄い下着だけを身につけていた。それを見た林逸の心は再び動揺した。18歳の少女は、すでに完璧に発育していた。スラム街のような古びた場所で、唐韻のような絶世の美女が育ったとは思いもよらなかった。