第45章 10日で築基【お気に入り登録、おすすめ、月票をお願いします！】

齊明は馮老と苗宏劍を見送り、しばらくしてから落雲洞府に入った。落雲峰は再び静かになった。

その時。

既に去った馮老と苗宏劍は、まだ齊明のことについて話し合っていた。

「馮子牧、今回はいい弟子を取ったな」

苗宏劍は感慨深げに言った。「半月で『混沌青蓮剣經』の六門前置法術を習得するとは、この才能には本当に驚かされた」

「齊明の天賦は確かに強い。だが、こんなに強いとは私も予想していなかった」

馮老も言った。「これを見ると、天啓宗で『混沌青蓮剣經』を習得できる四人目は我々の青雲峰から出ることになりそうだ。これは我々青雲峰にとって、まさに天の恵みだ」

「はっはっは……」

苗宏劍は大笑いして言った。「そう言われると、今から十年後の『真傳大會』が楽しみになってきたぞ。その時、他の十一人の峰主たちの表情を見るのが今から待ち遠しい」

「十年では短すぎるな」

馮老は考え込んで言った。「齊明の資質がいくら高くても、十年では『凝丹』は難しいだろう。他の真傳弟子は最も弱い者でも結丹境で、元嬰境もいるのだからな」

「修為が低くてどうした？」

苗宏劍は気にせず言った。「齊明は『混沌青蓮剣經』を習得したんだぞ！それで十分だ！」

「そうだな」

馮老も笑った。

しかし。

馮老と苗宏劍は全く知らなかった。

齊明は実力を隠していたのだ。

なぜなら。

齊明が習得したのは六門前置法術ではなく、十二門前置法術を全て習得していたのだ。

実際。

もし馮老と苗宏劍が齊明が十二門前置法術を習得したことを知っていたら、今のような反応はしなかっただろう。おそらく齊明が乗っ取られたのではないかと疑っただろう。

なぜなら。

このような上達速度は、まったく常識外れだったからだ。

落雲洞府の中。

「今は師匠から十万の下品霊石をもらった」

齊明は盤座して考えた。「これからしばらくは霊石に困ることはない。少なくとも『混沌青蓮剣經』を習得して、築基境に進むことはできる」

「しかし……」

「これからの修行は大変だ。霊石が不足すれば、修行速度は大幅に遅くなる」

「だから安全で確実な方法を考えなければならない。安定して霊石を得られる手段を見つけなければ」