「内気が燃え上がり、炎力を生み出す、これはまさか……」
方鶴は萧塵を、というよりも彼の周りで燃え上がりながらも膨張しない炎を、じっと見つめ、心が激しく動揺していた。
これはまさか炎力九重波の真の奥義なのか?
しかし内気は武者にとって生命の源泉のようなもの、どうして自ら燃やすことができるのか?自分を傷つけることにならないのか?
これは常識では考えられない!
「目で見ているだけでは納得できないかもしれないな。では、構えを取って、身をもって体験してみるのはどうだ?」
言葉が落ちると、萧塵は掌を高く上げ、第一式を繰り出した。
瞬時に、掌の上に一重の炎波が集まり、その圧倒的な威勢が四方を横断した。
そして、一掌を繰り出した。
致命的な脅威を感じた方鶴は、恐怖を押し殺し、全身の力を振り絞って九重気波を繰り出した。