第44章 曹雁雪!

「お前も黒龍ゴールドカードを持っているのか?!」

裴雯雯は萧塵が黒龍ゴールドカードを取り出した瞬間、驚きの声を上げた。

張俊鵬が言ったように、黒龍ゴールドカードは古海市では地位と身分の象徴であり、路傍の屋台から星級ホテルまで、すべての店がこのカードでの支払いに応じなければならない。

黒龍ゴールドカードを持つ資格があるのは、ほんの一部の勢力だけで、しかもそれぞれの勢力内でも限定発行され、中核メンバー以外は所持できない。

「騙されるな、あいつのカードは絶対偽物だ!」

張俊鵬は冷笑した。彼らの張家でさえ黒龍ゴールドカードを持つ資格がないのに、よそ者の萧塵が持っているはずがない。

「いいえ、このカードは偽造不可能です。確かに本物です!」

裴雯雯はため息をついた。彼女は裴家の家長の一人娘だけあって、その見識は張俊鵬とは比べものにならなかった。