宗師とは何か?
先天の境地に達し、内勁を外に放ち、手を振るだけで十メートル先の敵を斬ることができる。
このような者は、武道への理解が極めて深い境地に達し、すでに宗派を開くに相応しい資格を持っている。
古来より内勁絶頂の武者は数多くいたが、さらに先天レベルに達した者は、ごく僅かである。
南拳會の老会長でさえ、十年前に先天への突破に失敗し、半歩先天の境地に留まっている。
十年間、一歩も進めなかった!
「父上、何を言っているんですか、彼が先天宗師だと?」
史文武は受け入れられなかった。
萧塵がこの二日間、自分が弟子入りを考えていた先天宗師だというのか?
冗談じゃない。
南拳會の若社長である自分は、幼い頃から武を学び、天賦の才があるにもかかわらず、二十五、六歳になってようやく内勁で少しばかりの成果を上げたところだ。