夏明峰と夏明珠が戴芷琪と萧塵を付き合わせようとした時、夏詩韻の心は動揺した。
なぜか分からないが、突然、芷琪と萧塵は合わないと、二人は一緒になってはいけないと叫びたくなった。
しかし、そんなことを言う立場にも彼女はないようだった。
二人が付き合うかどうか、あなたに何の関係があるの?
二人が合うか合わないか、あなたが決めることじゃない!
「詩韻、芷琪と塵くんは二人とも恥ずかしがり屋だから、少し手助けしてあげて」と夏明峰が言った。
「そんなこと、私にどうやって手伝えばいいの?」
夏詩韻の心は苦しかった。
おそらくこの瞬間、彼女は初めて自分が萧塵のことを好きになっていたことを本当に自覚したのだ。
やっと萧塵との関係が良くなってきたというのに、今度は萧塵とイトコを引き合わせろというの?