第105章 目が節穴!

この言葉が出た途端、その場にいた人々は皆驚愕した。

かつて夏家を地位に押し上げたのは蕭塵だったのに、今度は彼が夏家を除名しようとしているのか?

人々の視線が夏明峰に注がれ、彼が後悔の表情で立ち尽くしているのを見て、皆おおよその察しがついた。

「この愚か者!」

誰かが思わず溜飲を下げるように言った。

本来なら夏家は蕭塵の力を借りて、一気に上り詰めることができたはずだ。五小家族どころか、三大財閥を凌駕することさえ不可能ではなかったのに。

しかし今は……

「先生、ご安心ください。この件は私にお任せください!」

柳正豐は即座に引き受け、内心では笑いが止まらなかった。

江家が蕭塵と敵対し、夏家が除名されれば、柳家が最大の受益者となることは間違いない。

今回の来訪は、本当に無駄ではなかった!