梁家に着くと、萧塵は一人の老人に会った。
老人の顔には死気が漂い、腰が曲がり、髪も髭も白く、歩くのもおぼつかない様子だった。
誰かが支えていなければ、いつ倒れてもおかしくない状態だった。
このような状態では、誰も彼を強大な真元境の強者とは結びつけないだろう。
しかし実際には、彼は紛れもない真元境の強者であり、ただ修為が何らかの力によって抑制され、発揮できないだけだった。
「老いぼれの梁安瀾でございます!」
老人は梁宏に支えられながら萧塵に挨拶をし、言葉も少し不明瞭だった。
「あなたの状態はかなり悪い、無理する必要はありません」と萧塵は首を振って言った。
「実は公子の丹藥を服用してから、老いぼれの体はずいぶんよくなりました」と梁安瀾は表情を緩めて言った。
傍らの梁宏も言った。「父はこれまでずっと寝たきりでしたが、この二日間公子の丹藥を服用してから、少し元気を取り戻し、もう歩けるようになりました」