「防...防ぎきれたのか?」
梁非凡は、この瞬間、思考が再び覆された。
鬼王様は凶悪な名声を持ち、決して外見だけの強さではない。その実力は一般の真元境の強者をはるかに上回る。
そして鬼王様も確かに怒り狂っており、手加減する理由などなかった。
しかし、それでもなお、鬼王様の必殺技は萧塵に防がれた。
単に防いだだけでなく、むしろ動きさえ見せずに、一枚の気の障壁だけで防いでしまった。
先天剛気か?
それは先天二段の能力に過ぎず、先天第三境の強者の必殺技を防ぐことはできないはずだ。
「鬼王様と名乗っているが、この程度なのか?」
萧塵は眼を軽く上げ、嘲りを滲ませた。
「ふん!」
鬼王様は一撃が決まらず、後方に跳び退き、思案げな表情を浮かべた。
「確かに何か秘術があるようだな。お前は一体どれほどの修為を持っている?」