第114章 鬼王様を殺す!

「防...防ぎきれたのか?」

梁非凡は、この瞬間、思考が再び覆された。

鬼王様は凶悪な名声を持ち、決して外見だけの強さではない。その実力は一般の真元境の強者をはるかに上回る。

そして鬼王様も確かに怒り狂っており、手加減する理由などなかった。

しかし、それでもなお、鬼王様の必殺技は萧塵に防がれた。

単に防いだだけでなく、むしろ動きさえ見せずに、一枚の気の障壁だけで防いでしまった。

先天剛気か?

それは先天二段の能力に過ぎず、先天第三境の強者の必殺技を防ぐことはできないはずだ。

「鬼王様と名乗っているが、この程度なのか?」

萧塵は眼を軽く上げ、嘲りを滲ませた。

「ふん!」

鬼王様は一撃が決まらず、後方に跳び退き、思案げな表情を浮かべた。

「確かに何か秘術があるようだな。お前は一体どれほどの修為を持っている?」