滝のほとりで、曹雁雪と萧樱雪の二人が座禅を組んでいた。
萧塵は霊狐の血で調合した二つの「極意丹」を取り出し、二人の女性にそれぞれ服用させた。
極意丹は人の資質を永久に高める効果があり、一度きりの効果ではあるが、非常に貴重な霊丹である。
修真界では、このような丹藥は滅多に手に入らないものだった。それを調合できる者がほとんどいないからだ。
「雁雪、樱雪、お前たち二人は六道真武の継承者だ。雁雪は剣道、樱雪は刀道を受け継ぐ者として、修練する功法は異なるものとなる!」
「剣道の功法はすでに雁雪に伝えた。今から刀道の功法を樱雪に授ける!」
言葉が落ちるや否や、萧塵は気を凝らして指を一本立て、萧樱雪の額に触れた。
瞬時に、完全な功法の情報が直接萧樱雪の脳内に流れ込み、彼女は初めて驚きの表情を見せた。
今、彼女の脳裏には見知らぬ衝撃的な光景が次々と浮かび上がり、体内の妖刀が蠢き始め、出てこようとしていた。
「来い!」
萧塵が突然軽く叫んだ。
シュッ!
一筋の赤い妖光が体から飛び出し、驚くべき刀意を放った。
「これは……」
傍らの曹雁雪は驚きを隠せなかった。
萧樱雪の体内に刀が隠されていたとは。
「樱雪、私はただ一度だけ演武する。よく見ておけ!」
言葉が終わるや否や、萧塵は身を躍らせ、妖刀を手に握った。
妖刀は萧樱雪を主と認めており、本来なら部外者を拒絶するはずだった。
しかし萧塵の極限の刀意の下、今や妖刀は服従の兆しを見せていた。
萧塵は普段剣を好んで使うが、それは彼が刀を使えないということではない。
実際、彼が皇極化仙訣を創造した時点で、すでに武道、剣道、刀道、槍道、琴道において、常人が到達できない高みに達していた。
どの道においても極限に達していたのだ!
今、萧塵は人刀合一の境地を初めて示し、方十里の範囲が彼の恐ろしい刀意に包まれているかのようだった。
萧樱雪は顔を上げて見つめ、目に熱狂の色を宿した。
それは刀への渇望であり、萧塵への渇望でもあった。
「一式、斬天荒!」
瞬時に、萧塵は刀を横に振るった。
ザバッ!
十数丈の滝が一瞬にして真っ二つに切断された。
刀意は止まらず、滝の水を逆流させるほどで、その壮大な光景は夢のようだった。
「これが師匠の刀道!」
霧のような水煙の中、曹雁雪は衝撃を受けていた。