第166章 心前!

羅青は死んだ!

萧塵によって簡単に二撃で殺された。

一撃目は羅青の必殺技を抑え込み、二撃目は羅青の剣を反転させて自分自身を攻撃させた。

見たところ、とても軽々としたものだった。

確かに羅青は葉天と戦って元気を消耗したはずだが、それでも状態は葉天よりずっと良かったはずだ。

そして、その場にいた人々は盲目ではない。羅青が繰り出した必殺技の威力は、先ほど葉天と戦った時と同等のはずだ。

しかし無駄だった。

葉天が対抗できなかった一撃を、萧塵は素手で抑え込んでしまった。羅青は技を放つ機会すら与えられなかった。

「彼は羅青を殺してしまった!」

花清瑤は頭がくらくらし、目の前に幻覚が見えるような気がした。

さっきまで羅青は古城に闖入し、韓彬と葉天に挑発し、無礼ではあったが、何と意気揚々としていたことか。