皇甫鳴は当初修練していたのは刀道であり、悟ったのも刀意だった。ただ一魂三化の後、彼は刀を捨て、もう刀を使わなくなった。
しかし彼の今の修為では、刀があろうとなかろうと刀術を繰り出すことができ、さらに極限まで融合させた殺戮の刀意を合わせ、最も完璧な一刀を成し遂げる。
彼はこの一刀が、萧樱雪が萧塵の力を融合して冥無極を斬り殺したあの一刀よりも強いと信じていた。
「殺戮刀意・一刀葬神!」
空には黒雲が集まり、十数丈もの巨大な刀が天地を横切り、殺戮と破壊を孕んでいた。
刀意の通る所、生気は断絶する!
「萧塵、これがお前が私を怒らせた代償だ!」
皇甫鳴は狂笑しながら叫び、天地を圧する勢いの一刀は古今無双のものとなり、萧塵に向かって斬り下ろした。
轟!
恐ろしい音が響き、方円百里を震わせた。