第224章 龍吟槍!

プップッ!

アースの殺拳は無敵で、再び風雨荷と風天佑の二人を吹き飛ばした。

そして彼の足元には、すでに三人の瀕死の人々が横たわっていた。全身血まみれで、皮膚が裂け、白い骨まで露出していた。

「アース、お前の拳はどうしてどんどん役に立たなくなってるんだ?人一人殺せないなんて、俺が手伝おうか?」ヨーロッパ人が不満そうに言った。

「必要ない。こいつらの実力はたいしたことないが、生命力だけは頑強だ。もう一発加えれば十分だ」

アースはそう言いながら、拳を振り上げて足元の一人に叩きつけようとした。

しかしその時、一つの人影がふわりと現れ、アースの動きを止めた。

「まだ戻ってくる奴がいるのか?」

アースは先ほど逃げた者が戻ってきたと思い、足元の人を殺すのを諦めて顔を上げた。

「おや、お前は誰だ?」

アースは萧塵を見つめ、少し疑問に思った。

神鷹營の人々はほとんどが若かったが、萧塵はあまりにも若すぎるように見え、先ほどのグループの一員ではないようだった。

傍らで、半歩伝説の境地の首領が何かを察知したようで、突然叫んだ。「アース、早く下がれ!アンナはもう死んでいる!」

「何だって?」

アースは心が震え、首領の言葉を決して疑わない彼はすぐに撤退しようとした。

しかし、もう遅かった。

萧塵が一歩踏み出し、天魔八歩を再現すると、一連の幻影が横切った。

瞬く間に、数丈の距離を空中で飛び越え、アースとすれ違い、アースの背後で足を止めた。

二人は背中合わせに立っていた。

「どうして可能なんだ...」

アースは恐怖に胸を押さえ、表情は極度に歪み、耐えられない苦痛を感じていた。

最後に「ドサッ」という音と共に、膝から崩れ落ちた。

心脈が破裂して死んだのだ!

「アース...」

ヨーロッパ人はアースの死に心を痛めていたが、両足は絶えず後ろに下がり、前に出る勇気はなかった。

彼の実力はアースと同等だった。この華夏の少年がアースを一瞬で倒せるなら、彼が出ていっても死ぬだけだ。

さらに首領が先ほど、アンナも死んだと言った。明らかにこの少年に殺されたのだ。

アンナは十級の異能者で、真武境大宗師に相当し、彼とアースの二人を合わせたよりも強かった。