プップッ!
アースの殺拳は無敵で、再び風雨荷と風天佑の二人を吹き飛ばした。
そして彼の足元には、すでに三人の瀕死の人々が横たわっていた。全身血まみれで、皮膚が裂け、白い骨まで露出していた。
「アース、お前の拳はどうしてどんどん役に立たなくなってるんだ?人一人殺せないなんて、俺が手伝おうか?」ヨーロッパ人が不満そうに言った。
「必要ない。こいつらの実力はたいしたことないが、生命力だけは頑強だ。もう一発加えれば十分だ」
アースはそう言いながら、拳を振り上げて足元の一人に叩きつけようとした。
しかしその時、一つの人影がふわりと現れ、アースの動きを止めた。
「まだ戻ってくる奴がいるのか?」
アースは先ほど逃げた者が戻ってきたと思い、足元の人を殺すのを諦めて顔を上げた。
「おや、お前は誰だ?」