第260章 天道宗の弟子(第2更!)

事件は発酵し続けている。

龍魂十二宮は地煞傭兵團を滅ぼした後も手を止めず、ブータンで血盟の残党を追い続け、ブータンに動揺をもたらし、崩壊寸前まで追い込んだ。

その後、龍魂十二宮はインド国境内に突入し、連続して数件の殺戮を引き起こした後、血盟のインド支部を殲滅した。

ブータンとは異なり、インド側は龍魂十二宮に敵意を示すどころか、むしろ感謝の声明を発表した。

血盟支部がインドに根を下ろしたことは、長い間インドにとって頭の痛い問題だった。

今回、萧塵率いる龍魂十二宮はインドでいくらかの混乱を引き起こしたが、血盟のような悪の勢力を一掃できたことは、利益が害を遥かに上回った。

……

「もう一ヶ月以上も外にいるな、そろそろ帰る時だ!」

事態がほぼ収束し、龍魂十二宮の名声も上がったと考え、萧塵はインド国境を離れ、華夏に戻る準備を始めた。

彼は知っていた。今回は小規模な活動に過ぎず、地煞傭兵團以外には大きな障害に遭遇しなかった。

そして龍魂十二宮が真に台頭した後こそ、様々な困難や妨害に直面する時だろう。

かつて段擎蒼も強引さと目立ち過ぎたために謀略にはまり、各国の勢力に連合して打ち負かされ、それ以来立ち直れなくなった。

しかし萧塵にはそのような懸念はなかった。

結局のところ、彼は段擎蒼ではないのだから!

萧塵はまず風天佑、風雨荷、そして神鷹營の人々を先に帰らせ、自分と萧樱雪の二人だけで行動することにした。

実際、今や神鷹營という概念はもはや存在しない。

この期間、ブータンとインドで血盟勢力を一掃する中で、神鷹營の人々はまずまずの活躍を見せた。

そのため、孫川はすでに萧塵によって十二宮の一つ、号を神猿として任命され、神鷹營の人々は風天佑、風雨荷、孫川の下に配属され、一般メンバーとなった。

こうして、龍魂の力もいくらか強化された。

……

江北梁家。

夕食時、梁安瀾、梁宏、梁非凡の三世代が珍しく一緒に食事をし、和やかな雰囲気に包まれていた。

ドン!

一人の人影が梁家の大門を突き破り、飛び込んできて、三人の足元に落ち、大量の血を吐いた。

「福おじ?」

三人はその光景を見て大いに驚き、急いで前に出て負傷した人を助け起こした。