武道茶会、変事再び。
軍神の継承者である沈逸仙と神秘的な妖刀の少女、衆人の注目を集め、心は高鳴る。
これまで彼らが目にした最高峰の戦いといえば、若い世代同士の対決だけだった。
しかし沈逸仙と神秘的な少女は間違いなく真武境に達しており、以前の戦いのレベルをはるかに超えていた。
「望み通り、私は剣を抜く、来い!」
沈逸仙は突然大声で叫び、真武境の気勢が轟然と爆発し、嵐のように現場の人々を襲った。
「これが真武境の気勢か、恐ろしい。この場所は少し狭すぎるんじゃないか?」
「私もそう思う、どうやら安全ではないようだ」
風家が武道茶会を開催するために用意した場所は、当然ながら広々としており、若い世代間の交流には十分適していた。
しかし、二人の真武境強者が激戦を繰り広げるには、少々無理があった。
「皆さん、散開して、巻き込まれないように注意してください!」
二人の人影が現れ、現場の秩序を維持した。
「古青山先輩と風おじいさまだ!」
人々は驚いて叫んだ。
この二人は武道界の泰山北斗、名を馳せて久しい真武境大宗師だった。
「おじいちゃん!」風雨荷は風振海の側に来た。
「雨荷、彼女は一体何者だ、お前は知っているだろう?」風振海は尋ねた。
「それは...後で分かるわ、私が勝手に話せないことがあるの!」風雨荷は忌避するように言った。
「わかった、では先に二人の戦いの様子を見よう!」
……
沈逸仙は黒い剣を手に、狂気を露わにしていた。
彼はすでに一度敗れており、二度と負けるわけにはいかなかった。
彼は目の前のどんな相手でも打ち倒さねばならなかった。
「剣気神龍九霄を荡す!」
一撃目から、絶世の剣気が巨大な神龍と化し、会場の天井を突き破り、九霄に蜿蜒と伸びた。
そして、轟然と降下し、萧樱雪に向かって突進した。
最初の一撃で、皆は目を見開いて呆然とした。
この光景、この気勢、この破壊力は、確かに彼らとは次元が違っていた。
沈逸仙が真武境に突破した後、その力はあまりにも増大していた。
剣気が九霄の巨龍と化し、萧樱雪の元々小柄な体は巨龍の前でさらに弱々しく細く見えた。
人々は思わず冷や汗を流した。
結局、彼女はまだ小さな女の子なのだから。