第92章 国のために力を尽くす

葉錯が繰り出したこの数手は、まさに秦家劍術の技だった。

この一手に雲野鶴だけでなく、秦せんせい自身も驚いた。そして、反応する間もなく、葉錯は剣を次々と繰り出し、亭全体に柳の枝が舞い、緑の光が目に満ちた。

瞬く間に、葉錯は百八手の秦家劍術を全て繰り出した。

葉錯が技を終えると、秦せんせいは少し驚いた様子で彼を見つめ、手を止めた。

雲霓は全く理解できず、葉錯が負けたと思い込んで、「このバカ、戦うなって言ったでしょ。これで分かったでしょう?」と言った。

葉錯は軽く笑った。

秦せんせいは少し興が冷めた様子で「英雄は若きより出ずとはこのことだ。私も本当に年を取ったようだ。雲ちゃん、私の負けだよ」と言った。

雲霓は笑って「秦おじいさんすごいですね——え?何ですって?」

雲霓は呆然として、聞き間違えたと思い、左右を見回すと、雲野鶴と秦扶蘇は共に驚愕の表情で、まだ葉錯の先ほどの演技から立ち直れていないようだった。