第105章 龍神の功

この日、葉錯は自分がどのように帰ったのか覚えていなかった。帰宅後、彼は完全に自分の思考に沈んでいた。

彼は古武道の修行に非常に才能があり、前世で修めた龍神の功は極めて神秘的なものだった。

龍神の功の內功の総綱は、道教の陰陽に似た理論で、太極の力を使わず意を用いるような考えに似ているが、より複雑なものだった。

龍神の功の內功では、「陽は動いて気となり、陰は凝って形となる」という。聴力の極みや化勁による受け流しは陽であり、陽は気流のように形がなく、自分は力を使わず、相手の力に沿って流れるように攻めを解消する、水蒸気のようなもの。

陰の凝りは発力の瞬間に体が安定した力学構造となって打撃を与え、暴風雨のように上から襲いかかり、枯れ木を折るような勢いで打ち込み、相手に息つく暇も与えない、これこそが真の「陰」である。

この陰陽論の解釈は現代人の理解とは正反対で、陰は剛であり形があり、陽は柔であり形がない。水は陰、気は陽、油は陰、火は陽、形あるものは陰、形なきものは陽というように。

龍神の功の陰の手は「陰険陰毒」という意味ではなく、多くの人が言うような前の手で打って後ろの手で力を出すということでもない。それは全くの誤りだ。本当に功法を体得してこそ、「陰陽」の真意が分かるのだ。

最も簡単に言えば、陰陽五行の逆転である。

內功と外功の達人がこの龍神の功の心法を見たら、きっと馬鹿げていると思うだろう。どうして意念と奇妙な修練法だけで達人になれるのか？

しかし、龍神の功全体が鏡の中のものようなもので、表面上は現実のものと全く同じに見える、現実の反射像のように。しかし、よく観察すると、鏡像と現実は完全に逆で、その左は現実の右、右は現実の左なのだ。

だから葉錯はずっと、自分が修めている龍神の功は非常に不思議だと感じていた。華夏の古代哲学に基づきながらも、全く異なるものだった。

この時、葉錯は龍神の功を修練しながら、南宮竹幽の內功の運行法門について考え、互いを照らし合わせ比較することで、より多くの悟りを得た。体内で小川のように流れていた真気が、ざわざわと流れ、その威力が急激に増大した。

どれほどの時が過ぎたか分からない。葉錯は突然目を開いた。その眼光は透き通るように輝き、かすかに豪光が放たれていた。