第177章 口強王者

言邪は自分が倒した覆面の人を見て、恨鉄不成鋼(恨めしそうに)な表情を浮かべた。「全然見栄えがしないな。もう少しマシな顔にならないのか?お前らの容姿のせいで、俺は負けたんだぞ。お前らはそれを悔い改めるべきだ。お前らが傷つけたのは祖国の花であり、俺の繊細な心だ。お前らの顔はピカソの油絵のようで、抽象的すぎて、お前らの親が何を表現したかったのか分からないよ。お前らの顔を見た瞬間、俺は自分が薬物でもやってるんじゃないかと疑ったよ。そうでなければ、こんな魔幻的なものが見えるわけがない……」

その覆面の人は言邪の言葉を聞いて、思わず血を吐き、目を白黒させて気絶してしまった。

葉錯も思わず汗が滝のように流れた。この言邪の口は毒すぎる。彼はこんな人の醜さを罵る言葉を初めて聞いた。一つも下品な言葉を使わずに、生きている人間を怒りで気絶させるとは、本当に強烈だ。