第265章 竜組基地

こちらの密林は、静寂の闇に包まれていた。

しかし同時に、千里離れた華夏の首都、都では。

京郊の奥深い山の中、極めて秘密の軍事基地で人々が行き交っていた。

この軍事基地は広大な敷地を持ち、石を積み上げた要塞のような建物群が、険しい山々の間に立ち並んでいた。

どの建物もそれほど高くなく、まるで地面から生えた竹の子のように、小さな部分だけが外に出ており、残りは地中に埋まっていた。

建物の表面には蔓植物が這い回り、厚い層で覆われ、ほぼ完全に建物を隠していた。飛行機でこの上空を通過しても、発見することはできないだろう。

山頂には風力発電機とレーダーがいくつも設置され、それだけが目立っていた。

谷間のこれらの建物の壁は非常に厚く、まるで入口のように見えるが、実際の建物群は山の内部を掘り抜いて、山腹の中に隠されていた。

この山岳地帯全体は人跡まれで、外周は鉄線網による障壁で囲まれていた。

さらに非常に深い川があり、水流はそれほど急ではないが、よく観察すると、それほど広くないこの川には枯れ木の断片が浮かんでいるのが見える。

しかし、もし川に入ろうとすれば、すぐにこれらの枯れ木が実は一瞬であなたを引き裂くワニであることに恐怖して気づくだろう。

誰が想像できただろうか、華夏首都の郊外にこのような危険な場所があるとは。

だから、周囲を徘徊する、銃を持った非常に隠密な人影がいても不思議ではない。

この周辺は険しい山々に囲まれ、数十里に及ぶ密林には毒蛇谷が横行し、猛獣が集まり、入る道は全くなく、すべての人は出入りに完全にヘリコプターに頼っていた。

一見安全に見える地面も、一歩踏み入れれば、地下の爆薬が瞬時に爆発し、粉々になってしまうかもしれない。

一般の市民は一生この場所に接触することも、その存在を知ることもないだろう。

しかし国家の指導者たちは皆、ここを心臓部として見なしていた。なぜなら、ここは華夏龍組の所在地だからだ。

漆黒の夜、一機のヘリコプターが轟音を立てながら、山間の空き地に降り立った。

強力な光線が大きな照明から放たれ、まるで鋭い剣のように夜の闇を切り裂き、このヘリコプターを照らしていた。

ヘリの扉が開き、一人の男がヘリから飛び降りた。