第173章 予期せぬ収穫

蘇乘羽の電話を切った後、林正勳は急いで洪鎮亭に電話をかけた。

「洪様、すでに蘇乘羽と約束しました。正午12時、オアシスグランドホテルです」と林正勳は言った。

「蘇乘羽はお前をとても信頼しているようだな、よくやった」洪鎮亭は大喜びで言った。

「彼は最初は断っていましたが、彼が必要としている百年山人參があると嘘をついたら、やっと会う約束をしてくれました」

林正勳は一度選択をしたからには、決して手加減せず、全力で洪鎮亭に協力して蘇乘羽を殺そうとしていた。

洪鎮亭はすぐにその情報を任千重に伝え、任千重に必殺の罠を準備するよう指示した。

「任さん、あなたが直接出るなら、李元滄には知らせる必要はないでしょう」と洪鎮亭は言った。

「まだ彼を疑っているのか？」と任千重は笑った。

「蘇乘羽と蘇笑笑を救った者が誰なのか、まだ分かっていない。今は林家の仕業ではないことは確かだから、李元滄が疑わしい。また、情報漏洩を防ぐため、他の者にも具体的な任務は伝えるな。今回こそ、あの小僧を仕留めなければならない」